市内秋の一級スポット、もりのおおはし

八幡平市の秋の紅緑シーズンになると、様々な場所で美しい紅葉の風景をご覧頂くことができます。色鮮やかに染まる山々の紅葉の風景もよし、何気なく町を走りながら時折見える紅葉の風情にひたるもよし。その中でも特に市内の紅葉と言えばどうしても外すことができない一級スポットといえばこの「もりのおおはし(松川渓谷)」です。県内外から多くの観光客の方が訪れる場所であり、県外からお越しになる観光バスが停車して風景を見せる場所でもあります。

渓谷に続く奥行きのある絶景が目の前に広がる

松川渓谷上流部にかかるもりのおおはしから眺める景色は、どのシーズンでも絶景と呼ぶに相応しいものとなっています。その中でも特にこの秋の風景は、無数の木々が織りなす繊細な紅葉の色彩と、ダイナミックな渓谷とが作り出す、繊細さとダイナミックさの相反するハーモニーが、他にはない紅葉の風景を私たちに見せてくれます。そのままいつまでもこの風景を見つめていたくなる、そんな気持ちにさせてくれる数少ない場所だと思います。

すぐ上流部には松川玄武岩渓谷の絶景

松川渓谷上流部の見所は実は、もりのおおはしだけではなく、さらに上流部に向かうと様々な撮影スポットがあります。もりのおおはしから上流へ車で約3分、一番最初に見えてくるのが松川玄武岩渓谷です。玄武岩渓谷はその昔、山の火山活動が地中で起こり、火山の噴火によって噴き出した堆積物が地中で玄武岩を形成し、その玄武岩が悠久の時間の中で風や水に削られて地面に現れました。玄武岩渓谷に降り立って、形成された玄武岩を間近で見た時の迫力は、中々他では見ることができない圧巻の造形美を作り上げています。

いくつもの石の柱が隣合わさって重なり合い、不規則でありながらまるで、何かの法則によって規則的に並べられたかのような不思議な風景は、全国から多くの観光客の方がシーズンを通して訪れる場所になっています。

さらに上流部には湯の又公園、ペンションアルペンローゼ、松川温泉郷

玄武岩渓谷からさらに上流部へと車を進めると、湯の又公園があります。湯の又公園は小規模な公園になっていますが、小規模ながらも紅葉の撮影スポットとして最高の場所になっています。この場所も渓流間近まで降りて頂くことができ、渓流間近から撮影する写真もまた良い風景になります。

さらに上流部へと車を進めて行くと、右側に一軒のペンションが見えてきます。ペンションアルペンローゼさんでは、八幡平市が誇る工芸品である松川蒸気染めの製作も行っています。松川蒸気染めは、独特の色合いと落ち着いた雰囲気で多くの方に好まれることはもちろんのこと、周囲の方の目を引くほどの存在感がある鮮やかな染め物です。

さらにさらに上流部へ車を走らせるとそこには、湯治にお越し下さるお客様で賑わう松川温泉郷(松楓荘・峡雲荘・松川荘)が見えてきます。硫化水素(硫黄)の香りのする温泉らしい温泉がとても人気があり、渓流を望める場所に立っているロケーションもまた人気の宿になっています。

一級河川松川渓流沿いを走る旅をぜひ

八幡平市を流れる代表的な本流である一級河川北上川水系松川の渓流沿いを車でゆっくりと走る旅はいかがでしたか。初夏は木々の葉が風に揺れる音を聞きながら、秋には色鮮やかな風景に心躍らせて、冬には雪景色を眺めながらゆっくりと温泉で、オールシーズンを通して訪れることができるドライブルートではないかと思います。ぜひ皆さんもこの松川渓流、松川渓谷沿いをドライブしてみて下さい。

※今回の撮影機器:SONY製スマートフォン XPERIA1 Ⅱ

※掲載している写真は2020年10月に撮影しています。


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