八幡平市で秋の味覚を探してみよう!

八幡平市は大自然に囲まれた山間部にある町となっていますが、春から初夏にかけては山菜や渓流魚といった食材を楽しむことができます。ただ山菜は、取り慣れている方にしてみればそれほど困難ではありませんが、場所を知らなければ簡単に採取することができません。また、とても環境変化に敏感で臆病な渓流魚も簡単には釣れてくれず、中々捕獲することができにくいと思います。しかし秋の味覚である栗拾いは市内の至るとこで行うことができますので、どなたでも気軽に楽しめる食材ではないでしょうか。

市内には栗の木々が群生している場所があり、比較的見つけやすい

秋の味覚の代表格のひとつといえば栗ではないでしょうか。栗は確か果物に分類されている食材で、茹でてそのまま食べていただいてもとても美味しく召し上がれます。茹でる時のコツとしては少量の塩もしくは砂糖を入れたお湯で茹で上げると、茹でる時間も短く簡単に仕上がります。その他に栗ごはんにしてみてもほんのりとした甘さがとてもクセになりそうな一品となります。また、スウィーツなどに使うことも多い食材ですので、お菓子作りが趣味の方にもおすすめです。

せっかく自然の栗拾いをするのであればもうひとつ試してみて頂きたいことがあります。実は私たちが小さい頃は、落ちている栗を拾って表面の皮と中の薄皮(しぶ皮)をむいて、生でそのままガリガリと食べていました。最初はそれほど甘味を感じませんが、噛み続けていると優しい甘さが口中に広がります。ぜひ田舎ならではの楽しみも味わってみて下さい。

最初にもお伝えした通り、他の季節の食材である山菜や渓流魚は若干ハードルが高く、どなたでも気軽にというわけにはいきませんが、栗拾いに関しては、秋になると栗が木から下に落ちている為に比較的場所も見つけやすく、落ちているものを拾うだけなので簡単に楽しむことができますので、ぜひ市内へ旅行にいらした際には自然の食材の良さを堪能してみて下さい。

栗拾いの際にはいくつか注意点もあります

秋の栗拾いはどなたでも簡単に行えますが、いくつか注意点もあります。この注意点はどれも厳守して頂きたいものですので、きちんと守った上で楽しんで下さいますようお願い致します。

まずひとつは、栗の木がある場所についてです。中には個人の私有地にある場合があり、勝手に採取することで窃盗罪や不法侵入罪に問われる可能性がありますので、地元の方や近くに誰かがいらした場合には必ず確認をして頂くようにお願い致します。次に、拾う場所によっては車道、国道に面している場所もありますので、絶対に他の方の通行の妨げになる場所への駐停車や、迷惑となるような行為は思わぬ事故を招くこともあります。最後に、秋は冬を迎える前に栄養分を蓄える為にクマの出没が増加するシーズンです。また本来、本州に生息しているツキノワグマは草食のクマで、主に栗やどんぐりなどの木の実を食べています。その為山奥へ入り込めば入るほど遭遇率が高くなりますので、クマよけの装備をなさった上で、民家や会社などが近くにある場所で行うように心がけて下さい。

自然の中で楽しむということは100%必ず安全ということはありません。これは山だけでなく渓流釣りなどでも同様で、大小様々な危険と隣り合わせであることを絶対に忘れてはいけません。始まりから終わりまで、最後まで何事もなく行うことができて初めて楽しむという意味になりますので、できるだけ最悪の場合を想定した装備や準備を行うようにしましょう。

目を凝らして観察すると、思いがけない食材も!

周囲に目を凝らして細かく観察していると、時々思いがけない食材を見つけることがあります。上の写真は栗の木に巻きついた木通(アケビ)の実ですが、私が小学生の頃には色々なところにたくさんありました。しかし近年、整備の為の樹木の伐採や刈り払いなどが行われ、現在では数が減少して中々目にする機会がなくなった食材のひとつでもあります。昔は木に登ってアケビの実を採ってその場で食べたりもしていました。また、切れ目が入っていない実は数日の間糠に漬けてから食べたものです。

現在は美味しいものがたくさん世の中にありますので、アケビを食べたとしても美味しいとは思わないかもしれませんが、田舎ではこんな楽しみ方もあったんだということを体験してみるのは決して悪くないと思います。ぜひ見つけた時には食してみて下さい。また他にも、場所によっては山ぶどうなどが群生している場所もありますので、ぜひ自然の中で自然の食材を探してみて下さい。


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